アムネスティ・チベット証言ツアー企画進行中

あなたの力を貸してください!

チベットの元「良心の囚人」を、この秋、日本に招こうという企画が進んでいます。
彼らが経験したチベットの現実を、生の言葉で証言してもらおうという企画です。
1カ所でも多くの場所で証言会を開きたい。
チベットで何が起きているのかを、1人でも多くの人に知ってほしい。
どうか、あなたの力を貸してください。


証言ツアー企画のこれまで――今、どんな状況か

 「拷問廃止」をテーマに

 国際的人権団体「アムネスティ・インターナショナル」が、今年(2000年)秋から「拷問廃止」をテーマに年間キャンペーンを行うことを決めました。その一環として、アムネスティ・インターナショナル日本支部は、平和的なデモに参加して中国政府に拘束され、拷問を受けた経験を持つ2人のチベット人に来日してもらい、各地で証言会を開いて、拷問の廃止と人権の大切さをアピールしてもらおうと企画しています。
 今回来日する予定の2人は、ガンデン寺の僧侶だったガンデン・タシさん(30歳)と、ミチュンリ尼寺の尼僧だったンガワン・ワンドゥンさん(23歳)。現在、タシさんは「チベット人権センター」(事務局・ダラムサラ)のスタッフ、ワンドゥンさんはドルマリン尼寺(ダラムサラ郊外)で修行を続けています。
 2人は、ルンタ・プロジェクトと協力関係にあるチベット人のNGO組織「チベット9-10-3の会(9-10-3 movement of TIBET)」のメンバーでもあり、私たちルンタ・プロジェクトととても縁の深い人たちです。


 緊急事態――交通事故
 
 ところが、招聘企画が動き出した矢先の3月下旬、ワンドゥンさんが事故に遭い、首の骨に大けがを負ってしまいました。。事故を起こしたタクシー運転手は逃げ、現在、ワンドゥンさんはルンタ・プロジェクトのスタッフの支援を受けて治療に専念しています。
 アムネスティ、ルンタ、メーリングリスト「リンカ」の有志で、4月から、「ワンドゥンさん励ましキャンペーン」を実施、第1弾として、励ましの折り鶴をプレゼントしようと企画。GWにダラムサラを訪ねた旅行者3人に託して、ワンドゥンさんの部屋に飾り切れないほどの鶴を持っていっていただきました。
 現在は、治療費のカンパを受けつけています。これまでに約10万円のご寄付をいただきました(ありがとうございます)。カンパは、現地での治療費と、日本に来ることが出来たら、日本できちんとした検査と治療を受けてもらうために使う予定です。
 一時は意識不明になり、話すことも食べることもできなかったワンドゥンさんですが、現在は診療所を退院してお寺の自室に帰り、まだベッドを離れることはできませんが、冗談を言うくらい回復してきているそうです。
 私たちとしては、10月までに来日できるくらい回復してもらって、予定通りワンドゥンさんに証言をしてもらい、日本の病院で精密検査も受けて欲しいと考えています。けれど、回復状況によっては、代わりの証言者を招かなくてはならないかもしれません。


 証言ツアー開催に向けて
 
 一方、国内での受け入れ準備も進められています。現在、全国約20カ所での開催が企画されており、アムネスティがスケジュールを調整中です。まだ開催地がすべて決まったわけではありませんが、北は北海道から南は九州まで、あなたの近くでも必ず開催されるはずです。
 どうぞ、お近くのアムネスティの各グループと協力して、証言会を開催するために力をお貸しください。


チベット・スピーキングツアー企画実現に向けて―――どんな協力ができるの?

(1)お近くのアムネスティ支部などによる開催を手伝うことができます。

 開催には、資金集め、事前の広報活動や資料作りなどが欠かせません。また、当日は駅からの送迎や食事の手配、会場の整理や司会進行、会場で行われる物販の管理など、筆舌に尽くしがたいさまざまな雑用が山積みです。
 現在、証言会は全国28カ所で開催予定(調整中)。調整中の開催都市やお手伝いの必要な準備作業については、藤田までお問い合わせください。
 (ルンタでは、金沢・京都・呉・熊本での開催について、準備段階での協力窓口になります。こちらの地域の方、ぜひお問い合わせ下さい。)
 連絡のやりとりは、メールかFAXがあると助かります(必須ではありません)。

(2)カンパすることができます。

 最も切実な問題は開催資金です。アムネスティによると、往復の飛行機代、ビザ取得、国内滞在費など、これまでのスピーキングツアーの例では3週間で約160万円必要だったそうです。
 今回はゲストが2人+通訳が必要で、約1カ月を予定していますので、それ以上の資金を作らねばなりません。

アムネスティからチラシ送付の依頼があったのですが、今回の「裏るんた」までに
アムネスティのちらしが完成しませんでした。6月下旬または7月初めに、アムネスティから、
寄付を呼びかける郵便物がお手元に届くと思います。
 これは、今回の招聘ツアー支援呼びかけについて、アムネスティから、ルンタ会員の方々にも
送付させてほしいという依頼があり、協力させていただいたものです。どうぞご理解ください。

(3)証言会に参加することができます。

 「とにかく訴える場がほしい」。今回のスピーキングツアーは、多くのチベット難民が口にするその一言に応えようと動き出しました。日本にいる私たちがまずはじめにできることは、チベットからの切実な声に耳を傾け、関心を持ち続けることです。
 1人でも多くの方に、証言会に足を運び、チベットからの訴えを受け止め、「あなたの闘いは孤独じゃないよ」と伝えてほしい。あなたの参加が、タシさんたちを勇気づけるのです。
 どうか、10月には、最寄りの会場にお越しください。


Lung-ta Projectとは?――ご存知ない方のために

□ルンタ・プロジェクトとは□


ルンタ・プロジェクトの「ルンタ(Lung-ta)」とは、チベット語で「風の馬」。チベットでは、ルンタが風に乗って空を駆けて仏の教えを広め、願いを天に届けてくれると信じられています。ルンタ・プロジェクトは、チベットの人たちの願いが天に届きますように、チベットに平和と自由がありますように――、そんな気持ちを込めて名づけられた、1998年設立の日本人有志による草の根NGOです。


 1949年の中国共産党による侵略以来、チベットは、銃火と破壊、拷問、強制労働、飢餓の苦しみにさらされてきました。チベット文化は否定され、チベットの歴史や言葉を学ぶことは許されず、現在、チベットの人々が守りつづけてきた伝統文化や宗教、自然は消滅の危機にさらされています。
 1959年、ダライ・ラマ14世は亡命を余儀なくされ、インド・ダラムサラに暫定的に亡命政府を樹立しました。現在、 中国領チベットでは、大規模な漢民族の移住政策や中国語の強制によって、同化政策が進められています。チベット国旗を掲げることはおろか、ダライ・ラマ法王の写真を所持することさえ禁止され、僧侶らは思想教育を義務付けられ、「チベットに自由を」と叫んだだけの人たちが投獄されています。こうした抑圧を逃れ、命がけでヒマラヤを越えて亡命するチベット人はこれまでに15万人にのぼり、現在もその数は増え続けています。
 しかし、チベットを逃れて無事にインドにたどりついたとしても、そこでの生活が保障されているわけではありません。難民キャンプでは、就学や就労の機会は少なく、技術習得の機会も十分ではありません。
 ルンタ・プロジェクトでは、約8,000人のチベット難民が住む北インドの町ダラムサラに、教育を受ける機会のない(主に成人の、元政治囚であった)難民を対象とした自立支援施設「ルンタ・ハウス」を建設、チベットで投獄された経験をもつ難民たちのNGO組織「9-10-3 movement of TIBET」とともに運営しています。
 ルンタ・ハウスは、シェルター的な一時的住居を提供するほか、調理技術を学ぶ厨房と日本食レストラン▽異郷インドで生活するために必要な英語のクラス▽縫製技術を学ぶミシン工房および手工芸工房――の運営を行い、縫製作品の販売やレストラン経営で収入を得て自立を目指しています。
 また、証言集などの出版を行い、チベットの現状を広く知ってもらう情報発信の拠点にもなる予定です。


□日本事務局□


 ルンタ・プロジェクト日本事務局は、「ルンタ・ハウス」完成後の運営をサポートしたり、現地の状況をダイレクトに伝えながら、チベット難民の現状やチベットの豊かな文化や歴史をお伝えして行きたいと考えています。チベットには放置されている問題がたくさんあります。まず知ること、関心を寄せることが解決と平和への第一歩だと思うからです。


□ 会員になるには□


 ルンタ・プロジェクトは、会員からの会費と寄付金によって運営されています。
 会員には、
    ◆一般会員(年会費3,000円)「あまりお金はないけど何をやっているか興味がある」という方向け
    ◆賛助会員(年会費5,000円以上)「少しくらいなら余裕があるので多めに資金援助してもいいわ」という方に
    ◆「団体会員」(年会費8000円/会報の送付部数をご連絡ください)「グループ単位でまとめて申し込むので必要分だけ会報を1か所に送付して欲しい」という会社・NPO・グループさんに
 ――の3種類があります。(たくさんお金を払ったからといって、何か特典があるわけじゃなくてすみません。また、年会費は1月〜12月を1年度とさせていただいています。)


■ルンタ・プロジェクト会員申し込み・ご寄付の振り込み■

郵便振替口座 00970‐1‐77810
口座名 ルンタ・プロジェクト


□9-10-3(グ・チュ・スム)movement of TIBET□


 ルンタ・プロジェクトと協力関係にある現地のNGOが「9‐10‐3(グ・チュ・スム)ムーブメント オブ チベット」です。
 中国内で政治活動をしたとして収監された(主に)チベット仏教僧は、中国に戻れば逮捕されるため、いったん亡命するとチベット本土へ戻ることができません。インドで亡命生活を強いられる僧侶らが中心となって、中国のチベット仏教寺院内で行われている思想統制や、監舎内での思想犯の扱いの実情などを広く知ってもらうためにネットワークを作り、91年ごろからダラムサラに拠点を置くNGO活動を始めました。
 「9-10-3」は、「抵抗活動を続けるチベット人の存在を忘れないために」という趣旨で、チベットで大規模なデモが起きた、1987年9月、1987年10月、1988年3月の、それぞれの月の数字を取って名づけられています。スイスや日本からの支援を受け、これまでに、足踏みミシンの寄付を受けてマクロードガンジ(ダラムサラ中心部)に小さなミシン工房をオープン、チベット国旗や僧衣、タルチョを製作して収入に当てたり、元政治犯の聞き取り調査をして証言集(英語・チベット語・日本語)を発行したりしています。

■「9-10-3」への寄付金・チュグチ(ミサンガ)代金振り込み■

   郵便振替口座 00920-4-153893 
    口座名 「9-10-3」支援


不明な点はお気軽に「うらるんた」までお問い合わせ下さい。


裏るんたのページのトップへ